2022.10.14 13:23
戸建(マンション)でディスポーザーは交換・設置できるか?
【目次】
・戸建(マンション)に取付けたディスポーザーは交換できる?
・ディスポーザーをやめたい。取り外して通常の排水にしたい。
・新築の戸建て・マンションにも付けられる?
・インターネット通販や訪問業者にご注意下さい
・ディスポーザー本体だけを取り付けると条例違反になるって本当?
・ディスポーザー排水処理システムに関する自治体の考え
■数年前に戸建(マンション)に設置したディスポーザーを交換したい。
【設置条件】
ディスポーザー専用の排水処理システム(ディスポーザー専用の処理槽)を備えていれば設置、交換できます。ディスポーザー排水処理システムとは、「ディスポーザー本体(図:ディスポーザー部)」と「専用の処理槽(図:排水処理部)」、それらつなぐ専用の「排水管」が一つとなりディスポーザー排水処理システムが成り立っています。
ディスポーザー排水処理ステム
出典:東京都下水道局
【注意】
後付けでディスポーザーだけを購入して設置した場合は、条例違反になる場合があります。戸建でも、マンションでもディスポーザー排水処理システム(専用の処理槽・排水処理部)が敷地内に埋設され、定期的に汚泥のくみ上げ等のメンテナンスをしていることを前提で交換を承っております。
■ディスポーザーをやめたい場合・撤去して通常の排水栓にしたい場合
ディスポーザーをやめたい場合は、一般的な排水栓に戻すことを検討下さい。ただし、マンションによっては、ディスポーザーを導入することでダストステーションの省スペース化を行うことを目的としている場合があります。ディスポーザーを撤去する前に管理組合様・管理会社様への確認、規約の確認をお願い致します。
ディスポーザージャパン:0120-803-244
「ディスポーザーを取り外して一般的な排水口と排水管にしたい」と仰って頂ければスムーズです。
既存撤去・排水栓部材費・作業費込¥38,500(税込)
■新築を計画していてディスポーザーを設置したい場合
→恐れ入りますが、まずはディスポーザーの処理槽メーカー様にご相談ください。
一般的に新築マンションでも新築戸建てでも建築前に「ディスポーザー排水処理システム」を導入することから計画を立てます。新規にディスポーザー排水処理システムを導入する際は、ディスポーザーお処理槽のメーカー様をお探し頂き、処理槽メーカー様毎に適合したディスポーザー本体の選定をする必要がございます。弊社では、既存のディスポーザー排水処理システムが成り立った上での本体の交換業務のみとなります。
【参考】ディスポーザー排水処理システムメーカー
・ニッコー株式会社様 ・安永クリーンテック様 ・株式会社ダイキアクシス様
ディスポーザージャパンでは、本ページでお伝えしているとおり、自治体の方針や下水道の規則や条例を考慮し、国産のディスポーザーの販売、施工を行っております。各自治体で記載のとおり、ディスポーザ排水処理システムの評価機関が認定する「製品認証を取得した国産ディスポーザー」のみを取り扱っております。
数年前より、次のようにディスポーザー排水処理システムを考慮せずに、ディスポーザー本体(単体)のみで販売を勧める業者が増えています。
上記のように自治体のルールや方針、ディスポーザ排水処理システム、製品認証制度、下水道条例を無視したディスポーザー販売業者がありますので、ご注意ください。
■ディスポーザー本体だけを設置すると条例違反となる場合があります。
例えば東京都の場合、「処理槽がない建物」へディスポーザーを無届で設置した場合、設置者と施工業者が東京都下水道条例に基づき処分されることがあります。つまり、排水処理システムとして成り立っておらず、ディスポーザー本体だけを取り付けた場合です。
”排水処理装置のない「単体ディスポーザ」は、設置できません。東京都23区で設置できるのは「ディスポーザ排水処理システム」に限られます。
・排水処理装置のない「単体ディスポーザ」を使用すると、下水道施設に悪影響を与え、河川の水質の悪化を招きます。また、宅地内の排水管を詰まらせる原因にもなります。
・無届で設置した場合、設置者と施工業者が東京都下水道条例に基づいて処分されることがあります。 ” 引用:東京都下水道局
従いまして、当社ではお客様がお住まいになられている(設置予定)の自治体に合わせた規則、条例に則した対応を行っております。本ページ下部の「自治体の考え」もご確認下さい。
ディスポーザーが壊れたので交換したいというご相談が弊社に多く寄せられます。お話を伺うと「数十年前にディスポーザーを自身で購入した。キッチンに本体が取り付けてあるのだから、処理槽なんてものは知らないけど、当然あるだろう」と仰られる事があります。ディスポーザー専用の処理槽は、専門のメーカーが存在し施工と共に処理槽との組み合わせ(このメーカーの処理槽には、このメーカーのディスポーザーが認証を取得)で成り立っています。
実際に処理槽が有るとの事でご自宅に伺うと、敷地内に処理槽から汚泥くみ上げやメンテナンスする為のマンホールはどこにも見当たらないのです。このような状態ですと粉砕したディスポーザーの生ごみはダイレクトに公共下水に流れていっている状態です。処理槽が設置(埋設)されている場合は、粉砕物はキッチンのディスポーザー本体から処理槽内に流れ込み「汚泥」として沈殿します。ディスポーザー専門の処理槽のメンテナンス会社様が汚泥のくみ上げということで定期的にメンテナンスを行っているはずです。
全てではありませんが、「処理槽の定期メンテナンスを行っていない、汚泥のくみ上げ処理もしていない、専門業者さんは来た事がない」という場合は、処理槽が備わっていない可能性があります。ディスポーザー本体がキッチンについていたとしても、処理槽が無い場合は、弊社ではディスポーザーの販売、施工を承る事ができませんので予めご確認下さい。
一般的に、ディスポーザー付のマンションの場合は「全戸にディスポーザー付」として販売され、敷地の地下に全所帯分の粉砕された生ごみを処理する大型の「処理槽(浄化するタンク)」が埋設されております。建築前にはダストステーションの広さも考慮されディスポーザー排水処理システムとして、定期的にメンテナンスされています。
参考に東京都、神奈川県横浜市、秦野市、埼玉県さいたま市、千葉県千葉市の例を記載してみました。
・東京都
”(公社)日本下水道協会が作成した「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)(平成25年3月)」による規格適合評価及び製品認証を受けたものです。”
東京都下水道局:ディスポーザ排水処理システムの設置について
・神奈川県横浜市
”「設置できるディスポーザ排水処理システムは、(公社)日本下水道協会のホームページで確認」できます。 *「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)(平成25年3月)」による規格適合評価及び製品認証を受けた「ディスポーザ排水処理システム」には、(公社)日本下水道協会が定める認証マークが表示されています。”
横浜市:ディスポーザの設置について
・埼玉県さいたま市
”下水道に接続している事業場・住宅等でディスポーザ排水処理システムを設置する場合、さいたま市では、公益社団法人日本下水道協会が定める「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)(平成25年3月)」に基づき、同協会による規格適合評価及び製品認証を受けたもの 以外の設置は認めておりません。”
さいたま市:ディスポーザの設置について
・千葉県千葉市
”現在、公共下水道供用開始域内で使用できるディスポーザは、社団法人日本下水道協会(外部サイトへリンク)の定める「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」(外部サイトへリンク)に適合した製品で、ディスポーザ排水処理システムの評価機関が認定するものに限ります。また、設置は「千葉市ディスポーザ排水処理システム等の設置取扱い要綱(PDF:131KB)」により所定の手続きを行ってください。
詳しくはお問い合わせください。”
千葉市:ディスポーザに関する注意事項
一部の地域では特例もある
・神奈川県秦野市
”直接投入式ディスポーザーが設置できるのは中央処理区にお住まいの方に限られます。また、公共下水道を使用(予定)していること、家事用であることが条件となります。中央処理区以外にお住まいの方がディスポーザーを設置する場合は、併せて排水処理装置の設置が必要になります。”
秦野市:ディスポーザーの設置について
神奈川県秦野市では直接、公共下水に流す事ができる区域が決まっているものの処理槽を設置することなく、ディスポーザーを設置することが可能のようです。
その他の地域では、処理槽の設置が必要なのと製品についても定めがあるものが多い状況です。
いずれにしても、「処理槽」が無くても制限なしに取り付ける事ができる時代が訪れるかもしれませんが、現段階ではまだ少し早いようです。