卵の殻は、ディスポーザーに入れないでください。
意外に思われるかもしれません。骨や貝殻のように硬いわけでもなく、手で簡単に割れるものだからです。
ですが、傷むのはディスポーザー本体ではありません。その先の「排水管」です。ここが、卵の殻がNGとされる理由の分かりにくいところです。

この記事で分かること
- 卵の殻を入れてはいけない、本当の理由
- もう入れてしまった場合にどうするか
- 取扱説明書に「卵の殻OK」と書かれている場合の考え方
卵の殻は「粉砕できる」。問題はその先にある
ディスポーザーは、卵の殻を砕くこと自体はできます。刃が欠けたり、モーターが焼けたりするわけではありません。
問題は、砕けたあとです。卵の殻は、細かい砂のような状態になります。この砂が、排水管の中を流れていきません。
つまり、正確に言えば「ディスポーザーNG」ではなく「排水管NG」なのです。
入れてはいけない3つの理由
1.砂のようになって、排水管の底に沈む
卵の殻は比重が重いため、細かく砕けても水に浮きません。排水管の底に沈んで、少しずつ溜まっていきます。
生ゴミのように分解されることもないので、いちど溜まったものは自然には無くなりません。
2.キッチンの水量では、押し流せない
沈んだ砂を押し流すには、それなりの水の勢いが必要です。ところがキッチンの蛇口から出る水量では、力が足りません。
そして厄介なのが、排水管の中にはすでに油分が付いているということです。沈んだ卵の殻がそこに絡め取られ、固まりになって成長していきます。これが、詰まりや逆流につながります。
3.マンションの規約で、投入を禁止していることが多い
これが実務上いちばん大きい理由です。
ディスポーザー付きのマンションでは、各戸の排水管の先に共用部の配管と処理設備があります。そこが詰まると、影響は自分の部屋だけでは済みません。
そのため、管理規約や使用細則で「卵の殻の投入禁止」を明記しているマンションが多くあります。お手元の規約やディスポーザーの取扱説明書を、一度ご確認ください。
もう入れてしまった場合はどうするか
1回入れてしまったからといって、すぐに詰まることはまずありません。詰まりは、少しずつ溜まって起こるものだからです。過度に心配なさらないでください。
気づいた時点で、しばらく水を流しておいてください。できるだけ多くの水を流したほうが、溜まりにくくなります。当社では日ごろのお手入れとして、ため水を5〜10Lほど一気に流すことをおすすめしていますが、これは卵の殻を入れてしまったときにも有効です。
そのうえで、これからは入れないようにしてください。問題になるのは「1回」ではなく「毎日の積み重ね」です。
すでに流れが悪くなっている場合は、こちらをご覧ください。
▶ ディスポーザーが詰まった|水が流れないときの直し方とNG行為
取扱説明書に「卵の殻は入れてもよい」と書いてある場合
機種によっては、卵の殻が可とされていることがあります。粉砕能力の話としては、間違っていません。
それでも、当社はおすすめしません。ここまでご説明したとおり、問題はディスポーザー本体ではなく、その先の排水管とマンションの共用配管にあるからです。機種が対応していても、配管の事情は変わりません。
同じ理由でNGのもの
卵の殻と同じ理屈で、「粉砕はできるが、排水管に溜まる」ものがあります。
- カレーやシチューのルー|冷えると固まり、排水管の内側にこびりつきます
- 調理で出た油|冷えて固まり、ほかの汚れを絡め取ります
- 貝殻・骨|こちらは本体側にも負担がかかります
逆に、意外と流せるものもあります。スイカやメロンの種、みかんの皮、じゃがいもの皮などです。
▶ これは流せる?ディスポーザーOK・NG食材をわかりやすく解説!
まとめ
- 卵の殻は粉砕できる。壊れるのは本体ではなく、その先の排水管
- 砂状になって比重が重く、排水管の底に沈んで溜まる
- キッチンの水量では押し流せず、油分と結びついて固まる
- マンションでは規約で投入を禁止していることが多い。規約を確認する
- 1回入れただけで詰まることはまずない。水を流しておけば大丈夫
- 取扱説明書で可とされていても、当社はおすすめしない
- 卵の殻は、お住まいの分別ルールに従ってゴミとして処分を
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